箔のリサイクルと環境問題

リサイクル

箔押される箔はベースフィルムを残し、離型層から接着層までが転写されます。
再生処理工程で箔は離解され、アルミニウム蒸着層はアルカリ薬品溶液で溶解されます。
離型・着色・接着各層も粗選機、熟成タワー、浮選機等の中で分別・分解され、プロセス外に廃棄されます。
したがって、箔押された箔は、基本的には再生処理工程外に排出され再生紙への影響はないと考えます。

焼却処理

箔押の一般的な箔の構造は前述の如くPETフィルムをベースフィルムとして、離型層・着色層・アルミニウム蒸着層・接着層から形成されています。
離型層は脂肪酸系またはWAX系樹脂の塗工膜であり、着色層は一般インキと同系統樹脂膜からなっています。
接着層は被転写物と同性質に近い樹脂がコーティングされています。
アルミ蒸着層は約400Å(オングストローム)前後という超極薄粒子の結合膜であり、箔の産業廃棄物としての処理は印刷フィルムと同じ焼却処理により燃えカス・残灰も僅少で問題はありません。