少し前の話しです。
ある紙器会社の社長とお話をしたときに、かなりクレームに対して昔から取り組みをしていたため、最近はどうかと訊いてまたみました。

私が、最初その会社に伺ったのは30年近く前の事です。現場ではかなり細かいチェックシートを作り対応していました。当時はそこまでするのかと関心をしたものです。
しかし、20年くらいして、新工場となり、製品のチェックはどうなっているかと思いました。

現在はチェックシートも簡潔になりバーコード等で管理しているようになり、前のような細かいチェックシートは廃止していました。
何故かと、その社長に訊いてみたところ、結局最終的にはヒューマンエラーを無くさなければクレームは無くならないとの結論になり、それはどんな詳細なチェックシートを作っても面倒になり後回しになる事が多くなり結果あまり変化なくて替えたとのお話でした。

私も長く加工の仕事をしていておこる失敗の多くは先入観と楽観視が、大半をしめて先入観があればどんなにダブルチェック更にトリプルチェックしても起こるし楽観視すれば、そのくらいは大丈夫と確認を怠ったりとして事故は起こります。

印刷紙器で言えば紙のサイズ、厚みから表面加工、よくあるのはベタニスした為、貼が出来なくなる、型のチェックを怠ったため製品が入らないなど、痛い思い出が枚挙にいとまがありません。
結局どんなに機械が発達しても最終的に失敗するのは人間なのだと思います。

村田金箔グループ 営業部
東京本社 吉田
2022/4/27